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再会 父のいた時間 [映画と人生]

私の舌癌入院中に起きた父の孤独死から4ヶ月。退院後施設から寝たきりの母を引き取り2人で暮らし始めて1ヶ月半。食事の支度、排泄の世話、着替え、掃除、洗濯、買い物・・・ようやく日々の介護生活にも慣れてきました。
そんなある日、父の衣服を整理しておこうと思い立ち愛用していたジャンバーのポケットに何気なく手を入れると一枚のレシートが出てきました・・・

よく見ると日付は「2014/1/8」・・・

それは父が亡くなった当日の日付。

2014-1-8.jpg

この日はお昼過ぎから雨が降り出す寒い日でした。私も病室の窓から見た暗い雲の光景を今でも覚えています。あのどこか不安な光景・・・

刻印された時間は午前11:16分。

まだ雨は降りだしていない寒さの中、少々ふらつく危ない感じで自転車を漕ぐ父の姿が眼に浮かびます。それはおそらく死を迎える1〜2時間前だったのではないでしょうか。
この日父はいつものように朝ゴミ出しをして(ご近所の方が目撃していたことを後で聞かされました)、母をデイサービスに送り出し、買い物をし、一人で昼食(おそらくレシートにある第一パン一口包み)を食べ、一休みした後に風呂に入ったのでしょう。そして浴槽の中で静かに心臓が鼓動を打つのをやめてしまった・・・
今まで想像でしかなかった父の行動がこのレシートからハッキリと見えてきたのです。

後に母から聞いた話では食卓の上にはお弁当が並べられていたとのこと、それが母の好きだった生姜あさりご飯と自分は和風弁当だったことがレシートから分かります。
父は母がデイサービスから戻った後に二人でこれを食べるつもりだったのです。

父はまさに死の瞬間まで家族を思い確かに生きていたのです。

このたった1枚のレシートで父に再会することができました。
葬式にも四十九日にも出られなかった私が・・・

本当に本当にありがとう、あなたは凄い人です!


タグ:家族 人生 介護
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